エイプリル社、2019年度SPOTT評価の「高い透明性」部門にランクイン


実績評価において、業界平均点が20.4%であったのに対し、エイプリル社は73.5%を獲得しました。

今年で3年目となる2019年度SPOTT実績評価では、最大131件の環境・社会・ガバナンス(ESG)分野の指標について、一般開示による林業会社97社における透明性確保の進捗状況を評価しました。

エイプリル社は評価対象となった97社のうちで6位にランクインし、その得点は73.5%で、2018年度から6.5%改善しています。これは同業界の平均点を大幅に上回るものです。SPOTTの実績評価では、66%を超える得点で「高い透明性」(グリーン)を持つと分類されたのは上位9社のみで、エイプリル社がグリーンにランク付けされたのは今年で3度目です。

SPOTTは企業の参画を推進し、業界全体の透明性を高めることを目的としています。ZSLは技術アドバイザーと協力してSPOTTの指標を開発しており、森林管理協議会やカーボン・ディスクロージャー・プロジェクト、アカウンタビリティ・フレームワーク・イニシアティブ、グローバル・レポーティング・イニシアティブ、国連グローバルコンパクト、国連持続可能な開発目標などを含む、関連イニシアティブの枠組みを反映し、採用しています。

ZSLによれば、評価対象となった97社のうちで森林破壊ゼロに取り組んでいるのは20社しかない、ということです。エイプリル社の「わが社のサプライチェーンから森林破壊をなくし、営業地域内の森林と泥炭地を保護する」という目標は、エイプリル社の持続可能な森林管理方針(SFMP)2.0にも組み込まれています。

エイプリル社は、以下の4つの指標部門で70%以上を獲得しました。ランドバンク・工場およびトレーサビリティ(78.9%)、水質・化学物質・廃棄物管理(70.8%)、コミュニティ・用地および労働者の権利(77.3%)、ガバナンスおよび苦情処理(75%)。

持続可能性・渉外担当部長のルシータ・ジャスミンはこう発言しています。「SPOTTのような第三者による実績評価は、業界全体の透明性水準を高めていくうえで重要な役割を果たしています。この実績評価の結果から、わが社が開示の面で改善できる分野のみならず、SPOTTや関連するフレームワークに対してわが社の施策を強化できる分野についても特定することができます。このことから、ZSLのような市民グループとの建設的な関係がいかにエイプリル社の継続的な改善につながっているかがわかります」

2019年度実績評価のハイライトは以下のとおりです。

  • 2018年度にも評価対象であった49社の平均点は33.3%で、昨年の31.1%に比べて上昇しています。
  • 2017年度・2018年度にも評価対象であった24社の平均点は39.8%で、2018年度の38.9%、2017年度の37.1%に比べて上昇しています。
  • 97社中26社(26%)が明確かつ包括的な持続可能性方針を実施していました。
  • 82社中10社(12%)しか持続可能性方針をすべての供給源に拡大していません。
  • 97社中25社(26%)の企業が、過去2年間に持続可能性報告書を公開していました。

詳しいSPOTTの木材・パルプ部門実績評価の要約については、 こちらをご覧ください。


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