持続可能性について発言する


持続可能なビジネスアワード授与式が行われました。エイプリル社がリアウ州コミュニティと協働で進めている火災防止活動や泥炭地再生活動が2つの分野で賞を授与されました。

エイプリル社のファイアフリービレッジ・プログラムは、コミュニティにおける持続可能性最優秀賞を授与されました。このプログラムは、2014年に教育・能力構築・インフラ報奨による火災ゼロ景観の推進を狙いにスタートしたものです。27の村が参加し、対象面積は60万ヘクタール以上となっています。

受賞を喜ぶエイプリルグループのベイ・スー・キアン会長(右)、シンガポールで開催された持続可能なビジネスアワード授与式にて

受賞を喜ぶエイプリルグループのベイ・スー・キアン会長(右)、シンガポールで開催された持続可能なビジネスアワード授与式にて

もう一つはエイプリル社リアウ生態系回復(RER)プロジェクトで、ベスト・フラグシップ・イニシアチブ特別賞を受賞しました。RERは、スマトラ島カンパール半島とペダン島の泥炭地林15万ヘクタールの再生と保護を目的とし、ファウナ&フローラ・インターナショナルはじめ社会関係NGOのBIDARAと共同で、コミュニティ参加を得て展開しています。

グローバル森林破壊ゼロ目標を達成

先月、ノルウェーで開催されたオスロ熱帯林フォーラムには、アンダーソン・タノトRGE取締役とエイプリル社持続可能性&対外問題部ルシータ・ジャスミン部長が参加しました。

タノト取締役は、2020年ニューヨーク森林宣言の森林破壊ゼロ目標および2030年持続可能開発目標(SDG)の達成に必要な期間に関するディスカッションに参加しました。このディスカッションには、コロンビア、エクアドル、コンゴ、インドネシアの各国の閣僚や政府高官、ならびにノルウェーの大手肥料企業ヤラ社が参加、民間セクターにおけるこれまでの前進や政府の活動を詳しく検討しました。人口増加と開発ニーズに起因する森林資源への負荷は今後も続くと予想されています。

同じ日の後刻、ルシータ・ジャスミンは、国連開発計画(UNDP)、レインフォレスト・アライアンス、コンシューマー・グッズ・フォーラム、トロピカル・フォレスト・アライアンスといった世界的な持続可能性専門家とともに、フィッシュボウル(金魚鉢)セッションに参加しました。このセッションでは、NDPE(森林破壊ゼロ・泥炭ゼロ・搾取ゼロ)商品コミットメントの加速化とNDPEコミットメントの2020年目標への寄与が議題となりました。

セッションはソリューション(解決策)に的を絞り、多種多様なパースペクティブを取り上げました。特に、期限が定められた目標を達成可能となるには、景観への影響力を持つ関係者のパートナーシップと協働の強化が必要である点について論議が交わされました。

目的に導かれるビジネス

同じ週、エイプリルグループのベイ・スー・キアン会長は、ベトナムのダナンで開かれた地球環境ファシリティ(GEF)総会の保全ファイナンス円卓会議にエイプリル社代表として列席しました。

ベイ・スー・キアン会長は、生産と保護のバランスを確保するためにエイプリル社が採択している戦略――環境への悪影響を引き起こすことなく、事業と経済とコミュニティのニーズを満足する方法――を紹介しました。エイプリル社が国連持続可能可能な開発目標に沿って事業展開していることにも言及しました。

持続可能性に関する報告―リスク管理を越えて

5月、ルシータ・ジャスミンは、第5回回持続可能な世界資源に関するシンガポール・ダイアログの一環として行われたパネルディスカッションに参列しました。ディスカッションは、プランテーション事業部門における持続可能性報告と資本移動誘因力強化に焦点をあてたものでした。セッションでは、報告と実際の行動は別物である点を認識する重要性、利害関係のないサードパーティ検証の必要性、さらにグローバルな開発アジェンダへのコミットメントの整合性確保のための統一的枠組みとしての国連持続可能目標の重要性が取り上げられました。


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